夢ノ言の葉|第1話|夢ノートに住む、ちいさな声

うみが夢ノートに向かって書く様子と、隣に座るネムの姿。第1話「夢ノートに住む、ちいさな声」のアイキャッチ。

「夢ノート」が、うみの日常になったきっかけ

うみは、毎晩「夢ノート」を書くのを習慣にしている。

きっかけは、少し前に再会した、しいという人だった。
元・職場の先輩で、いつも自然体で、自分らしく生きている人。
だけど、それは最初からそうだったわけじゃない──
夢ノートに、こっそりと「これからの人生」を書いていたらしい。

「書くことで、夢は静かに動き始める」

そんな言葉が、なぜだかうみの心にずっと残っていた。


書きはじめた頃は、半信半疑だったけれど

正直、最初は半信半疑だった。
だけど、ノートに思いを綴るうちに、少しずつ心が整っていくような感覚があった。

「今日、こんなことがあったよ」
「いつか、こんなふうになりたいな」
「本当は、ちょっと泣きたかったんだ」

——そんなことを、誰にも言えずにしまいこんできたけれど、
夢ノートには、安心して書ける気がした。
まるで、そっと受け止めてくれる“もうひとりの自分”がそこにいるみたいだった。


ノートから現れた、ちいさな“心の声”

ある日の夜。
いつも通りノートを開き、ペンを握ったそのとき──
ふわっと、ページの隅から光が立ちのぼった。

「やっほー、うみちゃん!」

びっくりして顔を上げると、
ノートの上に、ちいさな男の子のような存在がちょこんと座っていた。

「ぼくはネム。うみちゃんの“こころ”の声だよ」

「……へ?」

「夢や本当の気持ち、けっこう書いたよね?  だからさ。ぼく、目が覚めたんだよね」

ネムは、にやっと笑って言った。

それは、優しくて、ちょっとだけ生意気で、
でもなぜか、うみの心の奥をすっと見透かしてくるような存在だった。


夢ノートに宿った、“ネム”との出会い

「だからぼく、うみちゃんの夢ノートに住むことにしたよ。よろしくね!」

うみはぽかんとしながらも、なんだか否定できなくて、
ふと笑って、こう答えた。

「……なんかよく分かんないけど、よろしくね、ネム」

その日から、夢ノートには、
ネムという“心の声”が宿るようになった。


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この記事を書いた人

夢を書き続けて15年。書くことで現実が変わる体験を重ね、自身の仕事・家庭・お金・人間関係をアップデートしてきました。書くことで“未来を書き換える”方法を発信中。