「夢ノート」が、うみの日常になったきっかけ
うみは、毎晩「夢ノート」を書くのを習慣にしている。
きっかけは、少し前に再会した、しいという人だった。
元・職場の先輩で、いつも自然体で、自分らしく生きている人。
だけど、それは最初からそうだったわけじゃない──
夢ノートに、こっそりと「これからの人生」を書いていたらしい。
「書くことで、夢は静かに動き始める」
そんな言葉が、なぜだかうみの心にずっと残っていた。
書きはじめた頃は、半信半疑だったけれど
正直、最初は半信半疑だった。
だけど、ノートに思いを綴るうちに、少しずつ心が整っていくような感覚があった。
「今日、こんなことがあったよ」
「いつか、こんなふうになりたいな」
「本当は、ちょっと泣きたかったんだ」
——そんなことを、誰にも言えずにしまいこんできたけれど、
夢ノートには、安心して書ける気がした。
まるで、そっと受け止めてくれる“もうひとりの自分”がそこにいるみたいだった。
ノートから現れた、ちいさな“心の声”
ある日の夜。
いつも通りノートを開き、ペンを握ったそのとき──
ふわっと、ページの隅から光が立ちのぼった。
「やっほー、うみちゃん!」

びっくりして顔を上げると、
ノートの上に、ちいさな男の子のような存在がちょこんと座っていた。
「ぼくはネム。うみちゃんの“こころ”の声だよ」
「……へ?」
「夢や本当の気持ち、けっこう書いたよね? だからさ。ぼく、目が覚めたんだよね」
ネムは、にやっと笑って言った。
それは、優しくて、ちょっとだけ生意気で、
でもなぜか、うみの心の奥をすっと見透かしてくるような存在だった。
夢ノートに宿った、“ネム”との出会い
「だからぼく、うみちゃんの夢ノートに住むことにしたよ。よろしくね!」
うみはぽかんとしながらも、なんだか否定できなくて、
ふと笑って、こう答えた。
「……なんかよく分かんないけど、よろしくね、ネム」
その日から、夢ノートには、
ネムという“心の声”が宿るようになった。
夢ノートで人生を少しずつ動かす旅へ
関連記事・おすすめ講座
▶︎【入門】夢ノートとは?書き方の基本とコツを解説

▶︎【物語で学ぶ】夢ノートが心を整える理由|「夢ノ言の葉」シリーズまとめ

▶︎【無料】夢ノートで人生が変わり始める14日間の体験