「夢ノ言の葉」第3話|あの夜、夢が静かに動きはじめた

「あの夜の再開から、夢ノートを始めて2週間だな。」

これまでのページをそっとめくりながら、うみはつぶやいた。
少しずつ習慣になりつつあるこの時間も、あの夜がなければ始まっていなかった。


🌃 再会のきっかけは、飲み会帰りの夜だった

職場の飲み会の帰り道。
賑やかな空気が急に遠くなって、うみは一人で歩いていた。

笑っていたはずなのに、心の奥にはぽっかりと穴があいているようで。
仕事はちゃんとしてる。人間関係も悪くない。
でも、どこか満たされない。そんな自分が、時々苦しくなる。

そのときだった。

ふと通りがかったカフェのテラスに、見覚えのある横顔を見つけた。

「……しい、さん?」

思わず声をかけた。
振り返ったのは、変わらない優しい笑顔だった。

「うみちゃん? わあ、久しぶりだね」

カップを置いて、席を立つしい。
うみの戸惑いを感じとって、自然に笑う。

「少しだけ、寄ってく? お茶くらい、付き合えるよ」

うみは小さくうなずいて、しいの隣に座った。


☕ カフェで交わした、心の声

カフェラテの泡がゆっくり沈んでいくのを眺めながら、うみはぽつりとつぶやいた。

「しいさん、なんか……前よりずっと、穏やかですね」

「うん、そう見える? なら、ちょっとは変われたのかも」

「なんでですか? なんでそんなふうに自然体でいられるんですか?」

しいは少し驚いたように目を丸くしたあと、静かに言った。

「前はね、すっごく無理してたよ。頑張りすぎて、よく体調も崩してたし」

「え……しいさんが?」

「そう。でもね、“これじゃだめだ”って思ったときに、あることを始めたの」

「あること?」

「夢ノート…って僕は読んでるんだけどね」


📖 書くことで、人生が動きはじめる

「最初はね、ほんとにくだらないことばっかり書いてた。
“365日の休日がほしい”とか、“貯金が100万円増える”とか。」

「……それ、くだらなくないです」

「ふふ、ありがとう。
でもね、不思議なの。書いてるとね、だんだん自分の心の奥が見えてくるんだよね。
“ほんとはこうしたい”っていう気持ちが、言葉になる」

「言葉に、なる……」

「うん。だから、僕の人生が静かに動き始めたのって、そのときからかもしれない」

うみは、しいの横顔をそっと見つめた。
さっきの満たされない気持ちが、少しだけ「私も変われるかも」という希望に変わっていた。


📝 “書いてみたい”と思った、最初の夜

「うみちゃんも、よかったらやってみるといいよ。
ちゃんとした夢や目標がなくてもいい。
“今日こうだった”って書くだけでも、自分の心が少し見えてくるから」

「……そんなものですかね」

「そんなものなんだよ」

その夜、帰宅したうみは眠れずに机に向かった。
白いノートを1冊取り出して、ページを開く。

何を書けばいいのか、分からなかった。
でも、書いてみたかった。

最初のページには、こう綴られていた。

『しいさんに会った。
あの人みたいに、私も笑えたらいいのに』


🌙 今でも心に残ってる

現在のうみは、そのページを見つめて小さく笑う。

「あのとき書いた言葉が、今もずっと残ってる。
 しいさんがくれた“はじめの一歩”……
 だから、たぶん私は書き続けてるんだ」

ネムの声が、心の奥から響いた。

「うみちゃんの夢は、そのときもう動き始めてたんだよ」

「……そうかもしれないね」

ノートをそっと閉じると、今夜のページにひとことだけ書いた。

『あの夜、夢が静かに動きはじめた。』


✨エピローグ・テーマまとめ

  • 誰かの言葉が、自分の人生を変える種になる
  • 夢ノートは、すごい夢を書くためじゃなく、“心の声に気づく”ための場所
  • その一歩を踏み出した夜が、今も自分を支えている

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この記事を書いた人

夢を書き続けて15年。書くことで現実が変わる体験を重ね、自身の仕事・家庭・お金・人間関係をアップデートしてきました。書くことで“未来を書き換える”方法を発信中。