「あの夜の再開から、夢ノートを始めて2週間だな。」
これまでのページをそっとめくりながら、うみはつぶやいた。
少しずつ習慣になりつつあるこの時間も、あの夜がなければ始まっていなかった。
🌃 再会のきっかけは、飲み会帰りの夜だった
職場の飲み会の帰り道。
賑やかな空気が急に遠くなって、うみは一人で歩いていた。
笑っていたはずなのに、心の奥にはぽっかりと穴があいているようで。
仕事はちゃんとしてる。人間関係も悪くない。
でも、どこか満たされない。そんな自分が、時々苦しくなる。
そのときだった。
ふと通りがかったカフェのテラスに、見覚えのある横顔を見つけた。
「……しい、さん?」
思わず声をかけた。
振り返ったのは、変わらない優しい笑顔だった。
「うみちゃん? わあ、久しぶりだね」
カップを置いて、席を立つしい。
うみの戸惑いを感じとって、自然に笑う。
「少しだけ、寄ってく? お茶くらい、付き合えるよ」
うみは小さくうなずいて、しいの隣に座った。
☕ カフェで交わした、心の声
カフェラテの泡がゆっくり沈んでいくのを眺めながら、うみはぽつりとつぶやいた。
「しいさん、なんか……前よりずっと、穏やかですね」
「うん、そう見える? なら、ちょっとは変われたのかも」
「なんでですか? なんでそんなふうに自然体でいられるんですか?」
しいは少し驚いたように目を丸くしたあと、静かに言った。
「前はね、すっごく無理してたよ。頑張りすぎて、よく体調も崩してたし」
「え……しいさんが?」
「そう。でもね、“これじゃだめだ”って思ったときに、あることを始めたの」
「あること?」
「夢ノート…って僕は読んでるんだけどね」
📖 書くことで、人生が動きはじめる

「最初はね、ほんとにくだらないことばっかり書いてた。
“365日の休日がほしい”とか、“貯金が100万円増える”とか。」
「……それ、くだらなくないです」
「ふふ、ありがとう。
でもね、不思議なの。書いてるとね、だんだん自分の心の奥が見えてくるんだよね。
“ほんとはこうしたい”っていう気持ちが、言葉になる」
「言葉に、なる……」
「うん。だから、僕の人生が静かに動き始めたのって、そのときからかもしれない」
うみは、しいの横顔をそっと見つめた。
さっきの満たされない気持ちが、少しだけ「私も変われるかも」という希望に変わっていた。
📝 “書いてみたい”と思った、最初の夜
「うみちゃんも、よかったらやってみるといいよ。
ちゃんとした夢や目標がなくてもいい。
“今日こうだった”って書くだけでも、自分の心が少し見えてくるから」
「……そんなものですかね」
「そんなものなんだよ」
その夜、帰宅したうみは眠れずに机に向かった。
白いノートを1冊取り出して、ページを開く。
何を書けばいいのか、分からなかった。
でも、書いてみたかった。
最初のページには、こう綴られていた。
『しいさんに会った。
あの人みたいに、私も笑えたらいいのに』
🌙 今でも心に残ってる
現在のうみは、そのページを見つめて小さく笑う。
「あのとき書いた言葉が、今もずっと残ってる。
しいさんがくれた“はじめの一歩”……
だから、たぶん私は書き続けてるんだ」
ネムの声が、心の奥から響いた。
「うみちゃんの夢は、そのときもう動き始めてたんだよ」
「……そうかもしれないね」
ノートをそっと閉じると、今夜のページにひとことだけ書いた。
『あの夜、夢が静かに動きはじめた。』
✨エピローグ・テーマまとめ
- 誰かの言葉が、自分の人生を変える種になる
- 夢ノートは、すごい夢を書くためじゃなく、“心の声に気づく”ための場所
- その一歩を踏み出した夜が、今も自分を支えている
夢ノートで人生を少しずつ動かす旅へ
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