夢ノートとは? 15年以上書き続けて分かった「未来を書く」ということ

夢ノートとは何かを15年以上の実践から解説するSeaCretの記事

夢ノートとは、自分の夢や「こうなりたい」という未来を書くノートです。

でも、15年以上書き続けてきた今、僕はそれだけではないと思っています。

僕にとって夢ノートは、

日常に流される自分が、立ち止まり、未来を選べるようになるためのノートです。

仕事、家事、予定、誰かから求められること。
毎日を普通に過ごしているだけでも、僕たちはたくさんのことに追われます。

そんな日常の中で、

「自分は、これからどうしたい?」

と問い直す時間をつくる。

それが、僕が15年以上夢ノートを書き続けてきて感じている、一番大きな意味です。

では、なぜ「書くこと」が未来を選ぶことにつながるのでしょうか。


目次

STORY|夢ノートって、願い事を書くノート?

夢ノートを開き日常から立ち止まって未来を考えるうみとしい

うみは、開いたノートを眺めながら言った

「夢ノートって、願い事を書くノートですよね?」

「うん」

しいは答えてから、少し考えた。

「僕も最初は、そんな感じだったと思う」

「最初は?」

うみが顔を上げる。

「長く書いているうちに、ちょっと違うものになったんだよね」

「違うもの?」

しいは、うみの前にあるノートを指さした。

「夢を叶えるためのノートというより――」

少し間を置いて、続けた。

立ち止まって、自分はこれからどうしたいんだろうって、考えるためのノートかな

うみは、もう一度ノートに目を落とした。

「未来を考えるため?」

「うん。そして、自分で選ぶため」


夢ノートとは?

夢ノートとは、自分の夢や願い、やりたいこと、なりたい姿などを自由に書いていくノートです。

「こうなりたい」
「こんなことをしてみたい」
「こんな場所へ行きたい」
「こんな仕事をしてみたい」
「こんな暮らしがしたい」

そんなこれからの自分や未来について書くことが中心になります。

ただし、「夢ノートには必ずこう書かなければならない」という一つの決まった形式があるわけではありません。

文章で書く人もいれば、箇条書きにする人もいます。
写真を貼ったり、イラストを描いたりする人もいます。
100個の夢を書き出す人もいるでしょう。

大切なのは、きれいなノートを作ることではありません。

まず、「自分は、これからどうしたいのだろう?」と考えて、それを言葉にしてみること。

そこから夢ノートは始まります。


夢ノートと普通の日記は何が違う?

夢ノートと日記は、どちらも自分について書くものです。

ただ、僕は「向いている方向」が少し違うと考えています。

日記は、

今日、何があったのか。
そのとき、自分はどう感じたのか。

といった、過去や現在を書くことが多いものです。

一方、夢ノートで中心になるのは、

これから、どうなりたいのか。
どんなことをしてみたいのか。

という未来です。

とてもシンプルに分けるなら、

日記は「これまで・今」を書く。
夢ノートは「これから」を書く。

もちろん、実際にはきれいに分かれるわけではありません。

夢について考えている途中で、今日感じたことを書くこともあります。
過去を振り返ることもあります。
アイデアや気づきをメモすることもあります。

僕自身の夢ノートも、かなり自由です。

それでもページの中心にあるのは、

「自分は、これからどこへ向かいたいのか」

という問いです。

日記と夢ノートの違いをこれまで・今・これからの時間軸で比較した図解

夢ノートは「書けば叶うノート」なのか?

夢ノートについて調べると、

「叶った形で書く」「毎日書く」「夢が叶った場面をイメージする」「感謝と一緒に書く」

など、さまざまな書き方が見つかります。
引き寄せや潜在意識と結びつけて語られることもあります。

そうした方法を否定するつもりはありません。

僕自身も、潜在意識や引き寄せについて長く学び、試してきました。

ただ、15年以上夢ノートを書いてきた経験から、一つだけはっきり言えることがあります。

僕が書いた夢は、全部叶ったわけではありません。

書いたけれど、叶わなかった夢があります。
何年もそのままになっている夢もあります。

そして、時間が経って、「これはもう叶えなくてもいいな」と思った夢もあります。

だから僕は、

「ノートに書けば、それだけで夢が叶う」

とは考えていません。

では、なぜ今も書き続けているのか。

そこが、僕にとって一番面白いところです。


コラム|それでも、書かなかった自分とは違う場所にいる

昔の夢ノートを見返すと、不思議な感覚になることがあります。

「ああ、こんなことを書いていたな」

と思うものもあれば、

「これ、今は普通にやっているな」

と思うものもあります。

もちろん、ノートに書いた翌日に突然現実が変わったわけではありません。

その夢について調べた。
誰かに話した。
必要なことを勉強した。
お金を準備した。
小さな行動を始めた。
途中で方向を変えた。

そんなことを何度も繰り返してきました。

だから、

「夢ノートのおかげですべて叶った」

とは言えません。

でも一方で、

今日の僕は、書かなかった自分とは違う場所にいる

これは、長く続けてきた今だから感じることです。


15年以上書いて分かった、夢ノートの本当の役割

長く夢ノートを書いていると、ノートの中身は少しずつ変わっていきます。

最初は、

「これが欲しい」
「ここへ行きたい」
「こうなりたい」

と夢を書くだけだったものが、

やがて、

「じゃあ、そのために何ができる?」

と考えるようになります。

少し調べる。
誰かと話す。
実際に動いてみる。

すると、今まで知らなかったことが分かります。

新しいアイデアが出てきます。

「あれ? 本当に欲しかったのは、こっちかもしれない」

と気づくこともあります。

僕は、そうしたアイデアやメモ、気づきも夢ノートに自由に書いています。

すると最初はぼんやりしていた未来が、少しずつ具体的になっていきます。

つまり、

夢を書く。動いてみる。気づく。また書く。

そして、また動く。

夢ノートは、完成した未来の設計図を書く場所ではありません。

むしろ、日常に流されそうになったときに立ち止まり、

「自分は、これからどうしたい?」

と何度でも問い直せる場所。

未来について考え、自分が進みたい未来を選び直す場所なのだと思います。

日常から立ち止まり自分が進みたい未来を選ぶ夢ノートの役割

夢ノートを書くと、自分の未来が見えてくる

僕が夢ノートを続けていて感じる大きな変化の一つが、

「自分は何を望んでいるのか」を考える回数が増える

ことです。

普段の生活では、目の前のことに追われます。

仕事をする。家事をする。予定をこなす。頼まれたことをする。

そうしているうちに、

「自分は、本当はどうしたいのだろう?」

と考える時間は意外と少なくなります。

夢ノートを開くと、その問いが戻ってきます。

「次は何をしてみたい?」
「今、一番欲しいものは?」
「どんな働き方がしたい?」
「誰と、どんな時間を過ごしたい?」
「今の夢は、本当に今も叶えたい?」

書いてみると、答えが変わっていることもあります。

それでいいと思っています。

夢ノートは、未来との契約書ではありません。

一度書いた夢を、絶対に叶えなければならないわけでもありません。

むしろ、

今の自分が、どの未来を選びたいのか。

それを何度でも確かめられることに意味があります。


STORY|夢は、変えてもいい

「じゃあ……」

うみは、自分のノートを見ながら言った。

「前に書いた夢が、欲しくなくなってもいいんですか?」

「もちろん」

しいは答えた。

「叶えなくちゃいけない夢なんてないから」

「でも、せっかく書いたのに」

「書いたからこそ、違うって分かったのかもしれないよ」

うみは、しばらくページを眺めた。

そして、一つの言葉にそっと線を引いた。

その横に、新しい言葉を書き足す。

「……こっちの方が、今は好きかも」

しいは、それを見て笑った。

「それも、夢ノートの役割だと思う」

夢ノートに書いた夢を見直し今の未来を選び直すうみ

だからSeaCretでは「夢ノ記述術」と呼ぶ

「夢ノート」という言葉は、とても分かりやすい言葉です。

僕も長い間、この言葉を使ってきました。

でも、15年以上続けてきた自分の使い方を振り返ると、

単に「夢を書くノート」だけではない

と感じるようになりました。

未来を言葉にする。
そのためにできることを書く。
実際に動いてみる。
そこで生まれたアイデアや気づきを書く。
必要なら、夢そのものを書き換える。

そして、また未来を考える。

これは、願い事を書いて待つこととは少し違います。

毎日は、放っておけば目の前のことで埋まっていきます。

だから、ときどき立ち止まる。

「自分は、これからどうしたい?」

と問い、進みたい未来を選び、それを言葉にする。

そして、動きながら、また書き直していく。

SeaCretでは、この一連の実践を、「夢ノ記述術」と呼んでいます。

「記述」とは、未来を決めつけることではありません。

流されるままに未来を迎えるのではなく、自分が進みたい未来を何度でも選び直すために書く。

そのための技術です。

「記述」という言葉には、

ただ願うだけではなく、

自分の未来を言葉にして、そこに輪郭を与えていく

という意味を込めています。

夢ノートは、そのための道具です。

夢ノートからSeaCretの夢ノ記述術へ考え方が広がる過程を示した図解

夢ノートを始めるなら、まず一つだけ書いてみよう

夢ノートを始めるために、特別なノートは必要ありません。

きれいに書く必要もありません。
100個の夢を思いつく必要もありません。

まずはノートを開いて、

「これから、どうなったらうれしい?」

と自分に聞いてみてください。

そして、一つだけ書いてみる。

それで十分です。

そこから、「そのために何ができるだろう?」と考えてみる。
何か一つ動いてみる。
新しいことが分かったら、またノートに戻ってくる。

未来を書く。動く。気づく。また書く。

僕は、そんなふうに15年以上、夢ノートと付き合ってきました。

夢ノートは、未来を当てるためのものではありません。

自分が進みたい未来を、自分で見つけていくためのノートです。

そして、その未来を実際の行動へつなげたい人は、次にこちらを読んでみてください。

まだ「自分の夢がよく分からない」という人には、

も用意しています。

そして、実際にノートを開きながらSeaCretの世界を体験してみたい方は、

SeaCret-Prologe

から始めてみてください。

ノートとペンがあれば、始められます。

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この記事を書いた人

夢ノートを書き続けて15年以上。書くことと未来の関係を、実践しながら探究しています。「未来を記述し、未来を読解する」をテーマに、SeaCretで日々の実践や気づき、物語を発信しています。

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